痩せていることは正義
自分のことを話す時に、ダイエットは切っても切り離せない。
万年、しかも欠陥傾向のあるダイエッター。
自慢ではない。心配してほしいとも思わない。なぜならこの考え方は自分の中ではごく自然だから。
ただ淡々と思うことを。
平均数値と比べてももともと太っているわけではないが、どうしてなのか常に痩せたいと思っている。
実際に痩せても痩せ足りないと思っていた。
周りの人がふくよかなことに対して「あの子太っている!」などとは微塵も思わないけど、痩せている人には僻みに僻みを塗りたくってしまい隣に並びたくない。
社内でも街中でも痩せている人が目につく。羨ましい。すごく羨ましい。
痩せていることは正義だ。
わたしも痩せたら人並みにかわいくなれる望みが少し出てくる気がするのだ。
昔に比べたら穏やかになったものの、今でも流されないようにしないと、と踏ん張ることはある。
昨日が久しぶりにそうだった。
仕事が終わったから帰るよという婚約者からの連絡に対して、お菓子の絵文字の連打を返信する。
大丈夫だよ、タクシーで帰るからね。という返信がすぐにあった。
彼には話してある。
その返信を見て安心もするし、申し訳なくも思う。こんな自分を虚しくも思う。
10分経ったくらいで彼が帰ってきた。まずぎゅーとしてもらって、ひたすらくんくんする。
ほー、帰ってきたー。おかえりー。
俺ごはん後でにするから先にお風呂一緒に入ろうかね。
だめ、今日は入れない。もうおなかが水死体みたいになっちゃったから。
なってないよ。なったよ。
見せて。だめ。大丈夫だよ、見せてごらん。
そんな攻防を繰り返して、最後に泣く。我ながらばかっぽい。はぁ。
お風呂を上がったら蕁麻疹がぽつぽつ出だして、あぁやばいやばい、大丈夫だいじょうぶと唱えて軟膏をすり込んだ。
そんな状況に終止符を打ちたいと思っている。
戒め?のためにも、数回に分けて過去のことを記録していこうと思う。
誰の参考にもならないが、自分の過去を整理する。