巡り合うまでのくねくね道
わたしの両親への挨拶も済んだ。向こうのご両親にもご挨拶してきた。さて、いよいよ両家顔合わせに向けての準備だ。
と同時に始めたのが、式場見学だった。
婚約指輪、結婚指輪をオーダーしたお店から「ここを通じて3つの式場に見学に行くと、商品券がもらえますよ」と結婚相談カウンターが紹介があった。（ろーらちゃんがCMしてるやつね）
ちょうど広辞苑な結婚情報誌買ったけど、こんな膨大じゃ選べないねと話していたところだったので、早速その場で相談予約を入れてもらった。（納期やらお値引きやらわがままに付き合っていろいろ交渉くださったスタッフさんだったので、その方に少しでもお返ししたい気持ちもあった）
役になっても立たなくても、行ってみることに価値はあるね。と、二人して収穫の度合いは未知だったけど、前向きだった。
当日までにある程度二人で予習はしていった。どういう系が好みだとか、規模感だとか、予算感だとか。
出し合った意見をざっくり箇条書きすると、
・やるやらないの話し合いの時に定めた「30名」からなるべく動かさない（彼＆わたし）
・とにかくThe 結婚式！になるは嫌、ホテルはそもそも候補外（わたし）
・人との距離も大切にしたい。広すぎるよりは程よく手狭くらいが理想（わたし）
・自然が多いところがいい（彼＆わたし）
・解放感のある、窓がある披露宴会場がいい（彼）
・貸し切り感があるところがいい（わたし）
・記念日などで来訪できるレストランウェディングも捨てがたい（わたし）
・スタッフがちゃんとしているところがいい（わたし）
・ぶりぶりかわいい系じゃないところがいい（わたし）
・めちゃめちゃ高いところじゃなければ、条件次第で検討（彼＆わたし）
・高層階にはあまり魅力を感じない。できれば地面と同じ階の披露宴会場がいい（わたし）
それを踏まえて広辞苑結婚情報雑誌を見て、大体の目星をつけてもおいた。
相談カウンターでは、そんなにしっかり準備していたつもりはなかったけど、方向性はがっちり合意していたのでスタッフさんに褒められた。
「この初期段階で“貸し切り感が大事”とおっしゃるのは、しっかり予習されている証拠です」って（笑）ありがとうございまーす！(*´з`)
簡単にカウンセリングしてもらい、いくつか式場をピックアップしてもらう。
全部で5か所、すぐに見学予約を入れてもらった。カウンター来訪が土曜日だったから、すぐその翌日日曜日に2件、翌週の土曜日に2件、日曜日に1件。結構なハードスケジュール。
そのうちの2件は事前に予習して候補にしていた式場。
ちなみにわたしの大本命は3件目。目星をつけていたうちの1つだった。
表参道で1件目。
大本命でないほうの目星をつけていたところで、ここの割と期待していたけど、うーん。平面と実物はやっぱり違うもんだねー、と。写真ほど解放感もなく、グリーンもあるのはエントランスだけ。
チャペルは天井が高そうで楽しみだったけど、急にリゾート感が出てきちゃって好みとは違った。イスもちゃちだった気が。
招待状の地図に有名ブティックが並ぶので、ゲストの皆様もワクワクしちゃいます！と言われたけど、わたしそういうの響かないタイプ。「で…？」と思っちゃった。
空き日程も一応見ていただいたけど、もちろん成約せずに終了。
担当してくださったスタッフもちょっと苦手だった。
男性で、それは全然よくて、むしろ男性の方が素直に話しやすくていいと思っていたのだけど、その方は表情に抑揚がなく終始一貫して笑顔なの。それがとにかく違和感で。
明るいの、明るいのよ。でも終始明るいの。上手く言えないけど、、、もうちょっと大人びた接客がほしかったな。
そのスタッフはさておき、式場についてはネガティブな印象ばっかりだったんだけど、それってそもそも大きな収穫！と自分でもびっくりだった。わたし、しっかり選り好みしてるじゃん！と。
式場なんてそこまで気にしないとか思ってたけど、行ってみると気持ち全然変わる。
その午後、白金で2件目。ここは名前も知らなくて、ゼロ知識のまま相談カウンターに紹介されたところ。
紹介されて結婚広辞苑（と省略する）で見てみたけど、あんまり期待してなかった。うーん、どうなんでしょう、と。
ところが、直前の見学がコケたからなのか、こっちは予想外に大変よかった！
洋風と和風をうまーく混ぜたような披露宴会場におーーーきな窓。うわぁ、やっぱり窓があるのってこんなに空間が広く感じるのね。彼もいい反応。
チャペルはもっとずっしりくる感じかなと思ってたけど、そこまででもなく。程よく重厚感、程よく抜け感。
ここはお天気がよければ、屋上での挙式もできる。屋上にも上がったけど、外っていいね！白金という土地柄なのか？近隣に大きなビルがあることもなく。お外の挙式いいなぁって初めて思った。
意外にもポイントが高かったのが控室。とてもきれいで、こちらも大きな窓があり、ちょうど夕方で夕日が差し込むタイミングだったから余計に控室全体が素敵に見えた。新郎と新婦で控室を分けていないのも特徴のようで、ずっと一緒の空間にいられる控室だった。
総じてうまーくまとめているような式場。期待ゼロから一転して暫定一位！（って、まだ2件目だけど。）
ただ即決するほどではなかったので、こちらも空き日程は見てもらったけど成約せずに終了。
帰ってから聞いたら、彼はスタッフの“成約させよう感”がちょっと嫌だったみたい。
たぶん、わたしの最初期待してませんよーと匂わせてたけど、徐々にテンションが上がっていく感じが見ていてわかりやすかったからだと思うけど（笑）
どっちにしてもわたしはハキハキお姉さんで好きだなーと思ったけどね。
お家に帰って、やっぱり足を運ばないとわからないもんだねーとプチ反省会。思っていたより時間を食われるし、体力も奪われる。結構ハードだね、とお互いをねぎらう。
女性一人で見学にいらしている方もお見掛けしたけど、あれが（遠距離恋愛やお仕事の事情でとかでなく）もし協力的な婚約者じゃないからおひとりだったんだとしたら、すごく大変でかわいそうだと思った。改めて協力的な彼に感謝。
5件中2件の見学をして、まだあと3件もあるよ…という正直楽しみと大変だーという気持ちの半々だったんだけど。実際に見学をしてみたからこそ、どうしても実際に見てみたいと思った会場があった。相談カウンターでは紹介されなかったものの、目星をつけていた式場。
ここ気になるんだよなぁー、やっぱり行ってみたい。
翌日に彼から相談カウンターに連絡を取ってもらい、次の見学スケジュールに組み込んでもらうことになった。
それが、5件目としてスケジュールに入り、全部で結局6件に。
平日お仕事頑張って、さぁて来ました大本命の3件目！平面と実物のギャップをなんとなくわかってきてもいたけど、それを踏まえても期待していた。
外観は思っていたよりもこじんまり、でも想定の範囲内。
平面で見ていた印象よりは中庭はちょっと狭いかな…、でもグリーンの量は申し分ない。
ここで特に期待していたのは披露宴会場。とにかく大きな窓と、そことつながる中庭。あー素敵。彼のリアクションもとてもよい。
リクエストした曲を設置されてるピアノで披露宴中にずっと演奏してくれるという。ピアノ10年習ってたからね、ピアノの音はとっても好き。あー素敵。
ただ、この披露宴会場がかなり大きかった。わたし達の想定している30名前後では広すぎる。
そして、思っていたよりも（最終的に改めて今振り返っても一番）高かった。
もちろん私たちも初期見積もりは最低の最低料金で出してきてるのも知ってるし、このセクションは変動なし、このセクションなら努力次第でカットできるとか多少の知識は持ち合わせていたけど。それでもちょっと想定より上かな、と。（後々聞いたら、この式場の運営会社の初期見積もりは他社と比べて上がり幅は少ないようだったけどね）
にしても、やっぱり会場の雰囲気が素敵すぎる。くー、揺れる。決めちゃいたい。間違いなく抜きんでて暫定一位。
空き日程はもちろん確認してもらったけれど、彼と「気になるところの見学も残してるし、一応スケジュールしている分は最後までちゃんと見学はしよう」と相談し、結局一旦見送ることにした。
もしすべて見てもこちらがいいということになって、空き日程がかなり先になってしまうようだったらそれはその時に考えようということになった。
さて、続けて午後は広尾に移動して4件目。
こちらは、1件目と同じ運営会社だったからちょぴっと（余計な）不安もありつつ。彼と「直前に見た暫定一位の会場のことは忘れて、なるべくなるべくフラットに見よう」と向かう。
って、フラットに見られるわけないじゃんね！そりゃ比べるよ、人間だもん！
建物全体はいい雰囲気。こじんまりとはしているけど、窮屈には感じない。いいよ、悪くないよ。
でも中庭は狭い。狭いっていうか、小さい。これは平面トラップね。本当にうまーく写真撮るよなぁ。
中庭よりも気になったのは、披露宴会場。天井が低くて、圧迫感を抱く。そして窓だと思っていたのは、下の階のチャペルと繋がっている吹き抜けだった。うーーーん、微妙。
ネガティブ印象をちょっと払拭してくれたのは、試食に出てきたデザート。かわいいアフタヌーンティースタンドで出てきたの！しかも美味しい。どこの式場見学も試食付きだったからいろんな試食をしてきたけど、デザートに一番力が入っていて美味しかったのは間違いなくここ。
お決まりになりつつあるけど、空き日程を見てもらっただけで成約はせず。正直この空き日程を確認してもらう時間っていうのが割と待たされる時間。せっかちなわたしは候補外のところではカットしたい（お断りして切り上げて帰りたい）部分ではあったけど、まぁ、仕方ないか。
ここまで4件の見学を済ませて、残すところあと2つ。
