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ざっくばらん手記「ばんびじゃーなる」

これもまた忘れられない日に

全部で6件回りますと言うと、(それが早く成約させようという気持ちの表れなのかはさておき)どの式場でも「それは頑張りますね!そこまで見学されずに決められる方が多いです」と言われる。そりゃ当日成約のお値引きもあるだろうし、いいこともある。

ちょぴっと、全部見学してもどこもピンと来なかったらどうしようと思い始めていた。だってもうワンラウンド見学するって超大変だよー。

とにかく。翌日、気を取り直して出向く。だって、今日は自分で気になって式場見学を入れてもらった式場だもの!

 

場所は六本木。実は最初の職場が六本木だったので、土地自体には割と親しみがある。ひたすらに最先端を行くようで、歴史を感じる場所もある街だ。

わたし達の予習によると、ここは暫定一位の場所と似ている雰囲気。それが実際はどうなるか。

 

紙面上のエントランス写真は、ちょっと大げさな感じに見えていた。割と大きめでコンクリートとグリーンの融合。エントランスと内部にギャップがある式場もあったから、このエントランスが見掛け倒しじゃないといいなと思った。

この式場で何よりもまずよかったのは、グリーンの多さ。エントランス、チャペル、ガーデン挙式のできる屋上、披露宴から繋がっているお庭。式場見学は3月上旬、比較的植物が閑散とする季節だけれど、それでも見学した会場の中で一番だった。彼も大絶賛。

特にガーデン挙式用の屋上にはヤラレタ。特別広くはないんだけど、微塵も想像してなかった光景。大きな空と、グリーンと、まぁ多少のビルと。でもそのビルなんて気にならないくらい。彼はしばしぽけーっとしてた(笑)

お庭は白いタイル張り。それがお庭っぽくないなと思ったけど、雨が降っても止んだらすぐに外に移動できるように濡れた足元を拭けるらしい。なるほど。

そもそも室内のチャペルにはあまり思い入れはなく、挙式しかしないし、そこまでめちゃめちゃ気に入るところじゃなくてもいいかなと思っていた。でも、ここは違った。なにここ!室内挙式かガーデン挙式か決められないくらい、どちらも甲乙つけがたい!聞けば、リハーサルを室内、本番を屋上と使い分ける人もいるらしい。ほほー。ちょー贅沢。

披露宴会場は、お庭から続いているためわたしの“地面と同じ階が披露宴会場がいい”というのもクリア。天井も高い。そして何より窓が大きい。ガラス張りの壁。す、て、き!白が多い会場だから、曇りでも外の光が入るだけで壁で囲まれた空間とは異なる。

受付エリアになるところは、結構暗めでコンクリート感が強い。ちょっとそれらしくないけど、まぁ、こここそ長居しないからいいか。後々飾り付ける場所でもあるのだし。

本当は控室も見たかったけど見られず。受付を見る限り、実際に長居する表側に力を入れてる分裏側はまぁ許容範囲内って感じなのかなーと予想している。

 

お見積もりと空いている日にちを用意してもらっている間に早速彼と相談。

どうしよう?いつが空いてるかな?ここで決めずに予定通り午後の見学も行った方がいいかなという思いもあった。でも、わたしだけではなく彼も相当会場を気に入っていたようで、二人ともが前向きに検討したいのは間違いなかった。

わたしは両親から決めてしまっていいとGOサインをもらっていたけど、彼のほうは改めて最終確認が必要でもあったので、この時点で「決めるかも、この後電話するかも」と予告し始めてもらう。

お見積もりと空いているお日にちを確認。

お見積もりはよかった。上がり幅を考えてもよかった。同系列会社にすでに2件見学に行っていたから、その分の“姉妹店割引”みたいなのも入れてくれていた。

さて、空いている日にち。

入籍予定日8月7日の週末に空きがあった。8月11日土曜日。

でも、お盆初日ともいえるタイミング…。どうだろう。想定している東京からのゲストの方々には迷惑かもしれないけど、彼側の遠方ゲストの皆様には都合がいいかもしれない。みんなに都合のいい空き日程なんてあるのかな。この日付を逃すと結構先なんだよな…。悶々。

夏は暑いし、来ていただく人達にも大変な思いをさせる。でも、植物がもっと生い茂ってくる。入籍日から一番近い休日。この会場。わたしの気持ちはほぼ決まっていた。ここがいいな。ここにしようよ。うん、そうしよう。

担当の方には少し席を外していただき、彼にはご両親に電話をしてもらう。こういう時に限ってなかなか繋がらない。しつこくかけてもらって、ようやくOKが。

同時に、わたしが6件目になるはずだった午後の見学予約のキャンセルの連絡を入れた。

 

やっと決まった。決めました。決まりました。一仕事だった。

ようやく解放されるかと思いきや、そこから契約上の注意事項説明と本契約の署名などなど。紙がたくさんです。

終わる頃には何時だったのかな…もう忘れちゃったけど、とにかく長丁場。かけた時間と中身が比例するとは限らないけど、でも確実に新たな一歩を積み重ねている実感があった。

 

帰り道、家族全員に式場と日程の案内のメールをした。

ぷひー。このくらいでひーひー言ってられない日がこれからきっと続くけど、人生で初めての大きな大きなお買い物だから、気持ちをしっかり二人で頑張っていかないとなぁ。

指輪に続いて、式場と日付。私たちの人生のマイルストーンになっていくものたち。

 

この結婚式の日が、入籍日(新しい苗字が“花~”になるので8月7日)と対になるようにわたしの苗字から一文字取った山の日だということに気づくのはもうちょっと後の話。